天狗平のバス停からは少しの時間 バスに乗り、弥陀ヶ原ホテルへ。
こちらで昼食だったのですが とても美味しいステーキランチでした!
今回のツアー、なかなか食事が豪華です!
とても美味しいお肉だったので、本当はワインでも頂きたかったのですが、こちらは高地なので酔いが早く回るという事と、昼食後、さらに弥陀ヶ原湿原を1時間半ほどハイキングという事でしたので 断念しました。残念…
こちらのホテル、目の前には富山平野が広がり、晴れた日には富山湾のイカ釣り漁船の漁火が見える日もあるとか…
もちろん弥陀ヶ原湿原には 秋は草紅葉、初夏にはワタスゲが一面に咲くという事。星空もきっと綺麗でしょうね。うん、次来た時はこちらに泊まろうかな?
弥陀ヶ原高原は、標高約1600m〜2100m 南北2km 東西4kmに渡って広がっています。
ラムサール条約湿地に登録された 木道が敷かれた湿原には「餓鬼の田」と呼ばれる池塘が沢山点在しています。ラムサール条約の正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、 湿原や干潟、湖などの湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を目的とした国際条約で、「立山弥陀ケ原・大日平」は日本国内では最も標高の高い所にある登録地となりました。
木道をゆっくり歩きます。これくらいの標高になると、ちらほら「木」も生えていて、また室堂とは全然違った情景。
この日はちょっと曇っていて少しモヤが出ていました。それがまた良い風情…
下の写真は「池塘」の写真です。
「池塘」とは湿原がつくられる過程で堆積(たいせき)した泥炭層のくぼ地にできた池です。
弥陀ケ原の池塘の深さは20cm〜30cmくらいで 池の中にミヤマホタルイやモウセンゴケなど高山植物が育っています。
この池塘の形状が苗を植えた水田に似ているという事で 地獄に落ちた亡者が飢えをしのぐため耕作している水田に例えられ「餓鬼の田」とも呼ばれているそうです。
こちらには40年ほど前まではおよそ3000もの餓鬼の田があったそうですが、年々減っていて、現在では約1000ヶ所にまで減少したそうです… 地球温暖化や酸性雨の影響かもしれないという事。土壌の酸性化により、針葉樹の立ち枯れが増え、地下水を養う森林の力が弱まり 年々乾燥化が進み、池塘の土手を固める苔も生えず 土手が崩れる度に水が抜けたり、隣の池塘と合体したりして9000年かけて形成されて来た池塘が僅か40年ほどで半分以上消えてしまったという事で…
影響は餓鬼の田だけでなく 周辺に生育していたヌマガヤなどが徐々に消え、替わってチシマザサなど乾燥した湿原でも育つ植物が急速に分布域を広げ 湿原は草原へと姿を変えつつあるようです。
長年にわたり培われて来た自然の形ですが、失われる時は一瞬です。
自分たちが生きている時代に 失われたもの 失われつつあるものが本当に沢山あります…
次回 立山黒部 最終回です
4 件のコメント:
昼食時のワインを断念されたのですか?
みみずく姫らしからぬ決断ですね。だめですよ。姫ではなくなってしまいますよ。
ジョヴァンニさん、コメントありがとうございました!
ワインは実際 残念でした。偏頭痛にはただでさえ赤ワインはNGということなので、高地で飲むと どうなってしまうのか見当がつかず 断念したのですが…ぬぬ?
姫の定義ってなんぞや?
姫=呑兵衛?あらやだ!みみずくは今まで 姫=品があって、麗しくて優しくて 可愛くて…と、勝手に思っておりました…って言いながら、さすがに言ってる口が恥ずかしい…^^;
素晴らしい旅ですね。
特に10月26日の雲海の写真がすごいです!
本格的な山ガールデビュー!
私はそんなに健脚でないので、尊敬してしまいます。
makichanさん、コメントありがとうございました!
大丈夫!立山黒部は 基本 トロリーバスやケーブルカーを乗り継いで行くので、室堂までは労せずして行く事ができます。雲海もバッチリ見れますよ!
そこでハイキングをするのであれば多少疲れますが、高尾山を登れる体力があれば全く問題ありません(^^)
私は膝関節に痛みが出る人なので、ワコールのテーピングスパッツCW–Xというのを使ったのですが、これが素晴しい威力でした。立山黒部の前に、練習でこれを使って高尾山に登ったのですが 翌日に多少の筋肉痛があっただけで関節に支障は全くなかったんです!いつもなら少し長く歩いただけで膝がガクガクするのに…なので これは本当にオススメですよ!
あおいみみずくは膝痛&腰痛持ちなので、あくまでもなんちゃって山ガール。本格的な山ガールは憧れです^o^
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