それにしても 人間、美味しいものを食するというのは幸せですね。
とびきり美味しい初鰹です^ ^
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
江戸中期の俳人 山口素堂のこの句は大変有名ですよね。
江戸時代、「初物を食べると75日長生きする」という言い伝えと共に、"特に「鰹」=「勝男」の縁起物「初鰹」を食べれば10倍の750日長生きする"と言われ、非常に高値となった時代もあったとか…
宝井其角は、「まな板に 小判一枚 初鰹」
なんて句も残しています。
安永五年(1776年)に出版された「初物評判福寿草」という初物番付では、最高位の「極上上吉」に 選ばれている初鰹…
「粋」の観念を大切にした"宵越しの銭は持たねぇ"江戸っ子達には「女房を質に入れてでも食べたい」などと もてはやされていたようです。まったく… ^_^;
初鰹は 初春の頃、フィリピン近海から黒潮にのって台湾~鹿児島沖 まで北上して来ます。そして青葉の頃に 千葉県沖に達したものが勝浦港へ水揚されます。
勝浦で水揚げされたばかりの初鰹…それを あおいみみずく達がいつもお世話になりっぱなしの知人の方が現地まで買い行かれ、「後は食べるのみ」の段階まで調理して お酒と共に我々の元に届けて下さった…そうなんです…頂いちゃいましたぁ!!ありがとうございます♡
「さっぱり爽やか。独特の鰹臭が全く感じられず、旨味のみ。こんな上品な鰹はこれまで食したことが無い!」
思わず いつもお腹を空かせた熊と同時に吠えてしまいました。いや、本当に美味しかった!
鰹の美味しい季節は春と秋の年二回あります。
春、黒潮にのって太平洋岸を北上する時期に漁獲された 爽やかでさっぱりとした味わいのものを 「初鰹」。夏の間に餌をたっぷり食べ、秋、水温の低下に伴い南下してきたところを漁獲した こってりと濃厚な味わいのものを「戻り鰹」 と呼びます。
鰹って、ちょっとクセが強くありませんか?ツウの人はそのクセというか、香りがたまらないと仰るのですが…
あおいみみずくはどちらかと言うと、脂が乗って こってりした「戻り鰹」より、さっぱりしていてクセの少ない「初鰹」の方が好きです。
それにしても今回頂いた鰹は、鰹臭全く無し!新鮮ってこういう事でしょうか?本当にびっくりしました。
鰹と共に、活きのいい鯵のお刺身も頂きました。これも美味〜♡
日本酒と一緒に頂いて…勝浦で揚がったばかりの鰹!鯵!生酒!もう 最高!
「初鰹」を季語とした俳句を今後毎年 必ず作ろうって決意しそうな勢いです!
本当に 世にも美味しい初鰹。ご馳走様でした*\(^o^)/*