2015年2月17日火曜日

春は光から

2月4日は「立春」でした。
「立春」…文字通り「春の立つ日」なのですが、それからしばらくの間は まだまだひどく寒いし…
毎年 2月というのは なんとなく気持ちも暗く どんよりしていました…が、昨年より俳句を始めたあおいみみずく*\(^o^)/*今年の立春以降は やはり少し心持ちが違うような気がするのです!
俳句の季語に「春光」という言葉があります。この言葉を知っての今年…2月の光の見え方がいつもとは違うような…「春光」という意識で光を見ているからなのか、1月の光とは波長が違って感じられるのです。
何だろう…含まれているスペクトルが多いというか…煌めいているというか…
立春過ぎの2月9日に 群馬県の富岡製糸場に吟行に行ったのですが、その道中に車窓から眺めた風景は 春光を浴びて本当に輝いて見えました。
特に高崎駅から上州富岡駅まで乗車した「上信電鉄」の車窓から見た鏑川 (かぶらがわ) は本当に素敵!水面が春光を反射してキラキラ光る様は、うっとり見入ってしまう風景でした。
上信電鉄はのんびり ほっこりして 本当に癒されます。単線路なのかしら…?両側から藪がおっ被さって(!)来て、ちょっとドキドキする場所を通り過ぎると 急に目の前が開け、光る川が眼下に…かと思うと 農家のすぐ裏庭を通り抜け…垣根には真っ赤な椿が咲いていて…蠟梅に満作の花…電車の中は程よく暖房が効いて、春の陽射しは何となく熱く…
あおいみみずくの住処から電車で富岡製糸場に行くには、車だと割と近いのですが、電車だと かなり大回りになってしまうので、実を言うと 当日まで出掛けるのが かなり億劫でした。ですが、この春の陽射しを浴びた小旅行は とても気持ちの優しくなれる なんとも良い時間となりました。
目的地「富岡製糸場」も 世界遺産という事で歴史的にも価値があり面白かったのですが、みみずく的にはむしろ そこまでの道中の方が心に残ったかな(^^)
とはいえ、折角なので製糸場で一句

☆ 春光や工場前の丸ポスト


そんな経験をした後、我が住処に午前中射し込む この時期の光がとても美しい事に 今更ながら気がついた あおいみみずく…
ピアノの生徒さんが朝9時からいらっしゃる日があるのですが、彼女が弾くラヴェル作曲の「クープランの墓」が 窓から射し込む朝日と相まって、ちょっと涙が出てきそうになりました。
なんて美しい光…なんて美しい音楽…
春はまず 光からやって来るんですね。
あおいみみずく これまで嫌いと言って憚らなかった2月ですが、ちょっぴり好きになりそうです!