山頂からケーブルカーやリフトがある高尾山駅までは下りで約20分ほどかかります。
その道すがらにあるのが薬王院。
行基の開山以来「薬師如来」をご本尊としていた高尾山ですが、栄和年間(1375〜1379)に京都「醍醐寺」の俊源大徳の祈請によって「飯縄大権現」を守護神として奉り、以来 これを本尊としてお祀りされているようです。
不動明王の化身である飯縄大権現は 戦国時代の世に武将の間で、優れた妖術を持つとして熱い信仰を集めたようで、武田信玄は 飯縄大権現の小像を懐中して守護神としたと言われていますし、山形県上杉神社に遺される上杉謙信の兜の前立には、飯縄大権現の尊像が祀られているそうです。
そんな飯縄大権現の眷属(随身)とされているのが天狗様…
古来より衆生救済の利益を施す神通力を持つとされ、高尾山は「飯縄信仰」と共に「天狗信仰」の霊山としても知られているのです。
また 高尾山は修験道根本道場として知られていて、今でも山伏修行が随時行われているのだとか!
昔は山伏が深山幽谷に籠もって難行苦行を重ね、やがて高尾山の霊気と融合し、呪力、験力を体得した大先達となり、その姿が天狗と同一視されることも多かったという事です。
そして山伏と言えば法螺貝。あおいみみずくも吹いてみたいなぁ…
あ、スミマセン…
怒られちゃいました…(^◇^;)
さて、薬王院を後にして舗装路をもう暫く歩くとケーブルカーの駅。その先がリフトの駅です。
登山では 登るより下る方が危険だと言われます。また かなり前に見たTVのダイエット特集で、引き締まった脚を手に入れるには、駅の階段を上るのではなく、下る方が効果があがるというような事を放送していました。確かにマラソンなどで筋肉痛を起こした方々は、坂や階段を下る事に難儀しているように見えます。
この様に ただでさえ下りは大変なのですが、みみずくは下りに舗装路を選んだ事が良くなかったらしく、足の親指の爪を痛めてしまいました。
こちらの舗装路はかなり急な坂道になっています。自然道であれば、石でゴツゴツしていたり、アップダウンもそれなりにあるのでしょうが、1号路は舗装路をとにかくまっすぐに下るのみ。
あおいみみずくは以前も書きましたが、足の幅が人並み外れて細いのです。日本人の足幅はEサイズ。人によってはEEとかEEEとか…あおいみみずくはAです。日本で普通に販売されている靴では幅がゆるゆるで、中で足が滑ってしまうので タウンシューズは足に合わせて作ってもらったのですが、トレッキングシューズまでは…
厚い靴下を履いた上で普通の幅のものを履いていたのですが、それでも大変急な坂道により 靴の中で足が滑って前に行ってしまい、全体重が爪にかかるような状態になり…つまり バレリーナが爪先立ちしている様なイメージ…紐をきつく縛っておけば良かったのかもしれませんが、後の祭り…そのうちに何かにちょっと触れただけでも痛くなりました。(登りは快適だったんですよ!)
横向きにヨチヨチ降りるか、他の山路を使えば良かった…
何とかリフト乗り場に辿り着いたものの、これではとても下までは行けません。
という事で、あおいみみずくはリフトで下山する事にしましたが、友人は力が有り余っているという事で 歩いて下山。麓で落ち合う事にしました。
こんな訳で、1号路は登りは良いが、下るべきではないという結論。
リフト乗り場は案の定 長蛇の列…40分くらい待ったでしょうか。ようやく乗り込み下山できました。リフトはちょっぴりスリルがあって、眺めも良く 楽しかったですよ。
ここはあくまで練習ですからね…無理しない無理しない…^_^;
実際にリフトに乗っている時間はあっという間だったのですが、待ち時間が長かったので 友人は随分前に下山し 待ちくたびれていた様子。ごめんなさいねm(_ _)m
でも とりあえず事故もなく 天気にも恵まれ お参りもでき、良い練習になりました。
さあ、次はいよいよ立山黒部アルペンルートです。
標高 約2500mで宿泊とトレッキングという これまで体験した事のない世界の扉を開く訳で、ちょっぴり不安ではありますが、好奇心の方が勝っております。
俳句もたくさん作れるといいな…
頑張るぞ〜!
(追記)
先日 2014年 9月27日 木曽の御嶽山が噴火し、大変な人的被害が出ております。
あおいみみずくは9月23日に立山から無事に帰って来ております。
場所は違いますが 自分も 天気予報を毎日確認しながら 山登りを楽しみにワクワクしていました。
その時の気持ちを重ね合わせ、今回の事故は本当に胸が詰まります…
2 件のコメント:
あおいみみずくさん、足は治りましたか?
何を隠そう 私の足は横広の像みたいな足なので、靴の中で滑るってコトはないですね〜
恰好は悪いですが 実用的って事ですね^_−☆
どうぞお大事に。
momoさん、コメントありがとうございました!
足の爪、痛みは取れたのですが、恐ろしいほど真っ黒です…^^;
やはり靴は大切ですね。ちょっと擦れるだけでも痛みが響き…足って身体の部位のなかで、最も痛点があるのでしょうか…?
結局 立山には、履きなれた濃紺のタウンブーツで行きました。京都でも大活躍のこのブーツ、今やすっかり相棒です!
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