2013年11月12日火曜日

智積院の狛獅子

京都に修学旅行というと、まずは清水寺。そして 三十三間堂。これが定番でしょうか。せっかく三十三間堂まで行ったら、すぐ近くにある 養源院と智積院に 是非行ってみてください!
「養源院」は、豊臣秀吉の側室「淀殿」が 父 浅井長政の追善供養の為に創建し、一度消失はしましたが、淀殿の妹「お江」の願いにより 伏見城の遺構を移築して再興されたお寺です。
俵屋宗達が描いた「白象」・麒麟ビールのロゴマークのモデルとなったと言われる「 麒麟」の杉戸絵や 有名な血天井など、御住職による説明も歯切れよく面白く、とっても楽しい拝観ができます。
また、真言宗智山派総本山として知られる「智積院」も このすぐ近くにあります。同じ智山派には、「成田山」として知られる千葉県成田市の成田山新勝寺、「川崎大師」の通称で知られる神奈川県川崎市の川崎大師平間寺、東京都八王子市の「高尾山薬王院」などがあり、それらの総本山が、ここ 「智積院」なのです。午前中に伺うと いつも沢山の修行僧の方々が一生懸命 境内のお掃除をしていて、本当に清々しい。「なるほど。掃除も修行の一環だな…」と、いつも感じます。
ここには長谷川等伯の「楓図」と、その息子、長谷川久蔵の「桜図」などの障壁画があり、金箔をふんだんに使った桃山時代の豪華な雅やかさは必見ですよ!
長谷川久蔵25歳の作とされる「桜図」は、力強い桜の大木。絵の具を盛り上げる手法によって 桜の花びら 一枚一枚が 迫力をもって表現されています。花の中から、長谷川等伯の子・久蔵の若さ溢れる感性がこぼれ落ちてくるかのようです。しかし久蔵はこの翌年に亡くなります。等伯は「これから益々…」と 期待をかけていたであろう 息子との突然の別れにとても悲しみ 創作意欲を失いかけましたが、息子の分まで精進しようと自分を奮い立たせます。
そして描き上げた「楓図」。桜図と同じような豪華な雰囲気で、楓の古木が枝を力いっぱい広げています。その下には様々な草花が配置され、息子の死を乗り越えようとする覚悟と 父親としての優しさが感じられる、等伯55歳の時の作品です。
あまり人でごった返すこともなく、心静かにゆっくりと拝観できる「智積院」
そんな素晴らしい名刹の入り口に鎮座まします「狛犬」ならぬ 巨大な「狛獅子」…
それがこれ。「あ・うん」の、「あ」


そして、「うん」…


「真言宗智山派総本山智積院」のはかり知れないこのセンス…
「アホ面(づら)やな〜」
私がそうゆうてるんやあらしません。地元の方がゆうてはるんですわ。
やっぱり私、こおゆうの 好きやわ〜 (^^;;

6 件のコメント:

路傍の小石 さんのコメント...

寺院ごとに、様々なドラマがあるのですね。
歴史のあるものというのは。

それから、”あほ面さん”たち、素敵ですね。
親近感がわきます。
でも、ほんとはすごい獰猛だったら怖い。

まー、そんなことはないとはおもいますが。

よくみると、ロボットにもみえます。
高性能なロボットだったらどうしよう。

まーそんなことはないとはおもいますが。

あおいみみずく さんのコメント...

路傍の小石さん、コメントありがとうございます!
ホント!その昔、宇宙人がこっそり造って置いておいたロボットだったりして…夜行って、目が光ってたりしないか調べて来ようかな^ ^
先日、大徳寺の「大仙院」に行ったら、たまたま、前 御住職がいらして「阿呆になりなさいよ。例えば 他人から嫌な事を言われても 阿呆になって流す。いちいち言い返さない。阿呆は 素晴らしいんです。」と言われました。…スティーブジョブズの映画か何か(試写会かな?)を見て帰ってらした所だったようでしたが…(^^)「ありのまま、自分を必要以上に飾らず、奢らず、流す…」と、重ねて教わって来ました。あえて総本山にある このアホ面の狛獅子も、実は深い意味があるのかもしれませんね…

ジョヴァンニ・スキアリ さんのコメント...

アホと言えば・・・。
先日ロックバンドばっかり演奏するライブに、なんと「エレキチェロ」で乱入演奏してしまいました。チェロにピックアップマイクを付けたのです。
そういう機材を初めて扱うのでわけがわからず、専門用語もわからずうろうろしていました。後日あるバンドのリーダーが私のことを評して「ジョヴァンニさんって天然なんですね」。天然はアホの同義語か・・・。

あおいみみずく さんのコメント...

ジョヴァンニさん、「はるもきフェスティバル」ですね!(ジョヴァンニッキ2 愛読してます(^^)…「そこに居合わせた人が みな楽しくなる…」素敵です!
それにしても、ジョヴァンニさんが「天然」呼ばわりされるとは、ここの読者の方々は皆、腰を抜かすことでしょうね^_^; でも、ジョヴァンニさんにも「天然」の箇所がある(かもしれない)という事が、私はちょっぴり嬉しかったりして…(失礼!)
やっぱり人間ですもの。不完全さが良さだったり…(^^)と、自分の余りある不完全さを肯定しようと企んでいる、あおいみみずくでありました^_^;

匿名 さんのコメント...

12月楽しみです。京都で大学時代を過ごした友人が、寺院巡りは早朝がよい、と言っているので是非早起きして動きたいと思ってます。本なども読んで勉強せねば(^-^)/
私は高台寺とその周辺好きですが、定番すぎて人がいっぱい。ひと気のないところがいいな~。m

あおいみみずく さんのコメント...

mさん、コメントありがとうございます(^^)
そ…早朝ですね^_^;頑張ります!
清水寺の開門は 朝6時なので、流石にその時間はひと気がないかも。でも、早すぎて真っ暗かも…^_^;
しんしんと冷える まだ明けやらぬ早朝、みみずくと、ももんが(mだから、とりあえず ももんが。可愛いでしょ♡)の凸凹コンビが、ぴょこぴょこ歩く…^o^
後ろ姿が笑えるかも…(⌒-⌒; )