2013年10月27日日曜日

2つの台風

今年は本当に台風が多いですね。10月だというのに、ほぼ毎週のようにやって来ます。
今頃は前述の昭和記念公園のコスモスの丘がきっと満開の事でしょう。再び倒伏してしまってないか とても心配です。
また、特に今回のものは 2つ いっぺんにやって来たという事で、報道でもかなり注意を呼びかけていました。
「藤原効果」という、耳慣れない言葉も沢山聞きました。これは、1921年に 当時の中央気象台所長だった藤原咲平さんによって提唱された「二つの熱帯低気圧が1000km以内に接近した場合、それが干渉しあって通常とは異なる進路をとる(片一方が吸収されるとか、追いかけるとか、片方がもう一方の周りを回るとか…)といった現象」のようですが、何にせよ、ただでさえ怖いものなのに、2つもいっぺんに来るなんて 考えるだけで恐ろしくなります。
現在では確かに数が多くなった感のある台風ですが、やはり昔もあったのでしょうね。
「台風」という言葉が使われだしたのは、明治の末からだそうです。
昔はどんな名前で呼ばれていたのか、このところ 「言葉」に興味を持ち始めたあおいみみずく 早速調べてみた所、「野分(のわけ・のわき)」と 言われていたことが判りました。
「野分」秋の野を吹き分ける風…台風というものでさえ、雅な言葉を使っていたんですね…
源氏物語の二十ハ巻の題名は「野分」です。
光源氏の息子の夕霧。野分の混乱の最中、風に巻き上げられた御簾などの間から部屋の中が見渡せる…。ひょっとして…と、妻戸の陰から覗いていると、ひときわ美しい紫の上 がそこに。その姿にすっかり心を奪われてしまう…台風も一気にロマンチックな演出の道具となってしまいます。
「野分」を使った俳句も見つけました。
芭蕉野分して 盥に雨を 聞く夜かな     芭蕉
底のない 桶こけ歩行(ありく) 野分哉    蕪村
こちらは「雅」ではなく、野分に伴う色と音と空気に、寂寥感を感じて ぐっときてしまいます…


8 件のコメント:

ギョーム・サボリネール さんのコメント...

魔界に幽閉されておるギョームより「魔界通信」を送る。我も拙いが俳句を創作した也。

今晴れか 野分(のわき)の際の 枯葉舞い

秋と冬の季語が重なるという初歩的な誤りを犯しているが、ご容赦願いたい。語句に制約が多い回文俳句ゆえ・・・。

あおいみみずく さんのコメント...

ギョームさん、回文俳句、天才!!お腹の空いた熊が驚いて「この人は、この世の者ではないんではないか?」と、言ってました。
「いまはれかのわきのきわのかれはまい」ヽ(;▽;)ノ
本当に逆さに読んでもバッチリ!凄い!
ところで、魔界の方が居心地よくなってません?脱出する時にでも何でも 助けになるなら…と、先ほどアホ面の狛獅子(親しみを込めた愛称)の写真を送りましたが、必要なさそうですね…失礼しました(⌒-⌒; )

匿名 さんのコメント...

こんばんは。まきちゃんです。ブログのこと聞いて読ませてもらいました。たくさんの情報ときれいな写真!本当に元気でパワフルなのですね。尊敬します。腹ペコくまさんとの様子もわかって、なんだかとても楽しいです。
ぜひ、また近いうちに!!!

あおいみみずく さんのコメント...

まきちゃん!コメントありがとうございました。とっても嬉しいです。ちょっとご無沙汰していた間に、私は「あおいみみずく」に変身してしまいました*\(^o^)/*
Blogを続けるのは なかなか大変ですが、とても勉強にもなっています。世の中、知らない事だらけだなって 改めて感じ、調べたり 教えてもらったり。それもまた楽しいです。
ただ あおいみみずく 底が浅いので、まだ始めて間もないにもかかわらず、そろそろネタ切れになって来ました。何かアイデアがありましたら、コッソリ教えてくださいね♡
腹ペコ熊は元気です。が、先日、床屋に行って帰って来たら、お坊さんになってて ビックリしました(⌒-⌒; )

まきちゃん さんのコメント...

さっそくありがとうございます。
京都との行ったり来たりでお忙しいと伺いました。少しお暇になったら、またゆっくり!!
あおいみみずくさんや腹ペコ熊さんの写真もちらっとでも見られたら楽しいのになあ(*^_^*)
また、時々読ませていただきますね!

あおいみみずく さんのコメント...

まきちゃん*\(^o^)/*
あおいみみずく 京都に行きっぱなしという事では全くないので、時間が合ったら是非会いたいです^ ^
Blogという場なので、プライベートな写真はちょいと出し辛いかな(^_^;)…という訳で、今度お会いした時にでも「腹ペコ熊、お坊さんになる」写真、じっくり見てやってください!
あ、そうだ!まきちゃんのバレエの発表会の写真は見せてもらいましたよ〜^o^

エーデルワイス さんのコメント...

*今晴れか野分の際の枯葉舞
世の中には本当にすごい方がいらっしゃるものですね。
ところで、やっと シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」ヘルマン・プライが届きました。
フイッシャー=ディスカウは、レコード(40年位前の物)で聴いていたのですけれど
ヘルマン・プライも聴いてみたくなり、買いました。

あおいみみずく さんのコメント...

エーデルワイスさん、コメントありがとうございます。
ギョームさんはまだまだ魔界にいらっしゃるようですが、創作活動は継続で、ますますパワーアップされているようです。凄いですよね。
ヘルマン・プライもきっと素晴らしいでしょうね。伴奏はどなたでしょうか?シューベルトは特に 伴奏が重要な意味を持っているので、あおいみみずくとしては そこが特に気になります^ ^
感想など、またお知らせくださいね^ ^