2013年9月17日火曜日

2013 イグ・ノーベル賞

先日(9月12日) アメリカのハーバード大学で、人を笑わせ、考えさせられる研究に送られるという「イグ・ノーベル賞」の授賞式が行われました。
今年の「医学賞」は 「心臓移植したマウスにオペラを聴かせると生存期間が延びた」との実験結果を発表した、帝京大医学部の新見正則さんら、7人のグループ。
その論文はこちらです。
心臓移植手術をしたマウスは免疫を抑制しないと拒絶反応が起き、平均7日で死んでしまうんだそうですが、移植後7日間にわたりオペラを聴かせると、生存期間が延びたそうです。
一番効果があったのが、ヴェルディのオペラ「椿姫」で、平均で26日間!ベルリンフィルのモーツァルトなら20日間。エンヤのベスト盤だと11日間だったそうな。長生きしたマウスの体内では、免疫を抑制する細胞が増えていたんだそうです。…人間でも同じなんでしょうかね…?
でも何故に椿姫…?

あおいみみずくはジェームス・レヴァイン指揮、テレサ・ストラータスと、プラシド・ドミンゴが主役を務めたフランコ・ゼッフィレッリ美術・監督の「椿姫」のDVDを持っています。
このDVDは 映画仕立てになっていて、オペラ入門の方々も すんなり入れますし、入れるどころか夢中になる事、請け合いです。何より映像が綺麗!セットもドレスも素敵だし、主役のヴィオレッタを演じるテレサ・ストラータスが雰囲気も容姿もヴィオレッタそのもの!オペラ歌手は体格の良い人が多いのですが、主人公 ヴィオレッタは最後、肺結核で亡くなります。なので、歌は素晴らしくても 元気そうなヴィオレッタだと 何となく違和感が…「私は死んでしまうのよー!」と、最後、朗々と歌われても「嘘だろー!」ってなっちゃうもの。その点においても テレサ・ストラータスは完璧!相手役のアルフレードを若かりし頃のプラシド・ドミンゴが演じ、これまたかっこいい!
このDVD、みみずくコレクションの中でも最高の一枚です!
ただ あまりにも全てがはまりすぎていて、あおいみみずく自身 感情移入してしまい、最後必ず号泣してしまいます。
結末はわかってるんですよ。ヴィオレッタが肺結核で亡くなるんです。わかっていても…号泣!今回は泣くまいぞ!と思っても…号泣…
なのになぜ、マウスは元気?…この世は謎に溢れています。 

4 件のコメント:

エーデルワイス さんのコメント...

面白いことを調べる人がいるものですね。以前 牛にモーツァルトを聴かせると、お乳の出が良くなると
牛舎にモーツァルトの曲を流してある所はありましたけれど・・・凡人はヘェ~と聞き流していました。

ヴィオレッタの純愛物語も現代では説得力にかける面があると思いますけれど
悲恋物語を絵空事としてでなく、曲の力で 涙なくては聴くことが出来ないようにしているヴェルデイは
さすがですね!歌い手の力と演技力も大きい。ストラータスの椿姫、圧巻ですね。

やはり名曲は、生き物に 心地よいもののようですね。

あおいみみずく さんのコメント...

エーデルワイスさん、コメントありがとうございました。
みみずくブログを読んでくださった方からメールをいただいたのですが、その方はなんと、このDVDの制作に携わったんだそうです!30~40年前、ヨーロッパでは「見たければ劇場に行けばよい」ということで、オペラのライブ収録は流行でなく、映画仕立てが主流だったので、映画界のゼッフィレッリがオペラの映画を作るようになったそうです。同じ時期にあの手の映画作品が5〜6本あるとおっしゃっていたので、ヘルマン・プライの「セビリアの理髪師」などもそうかもしれませんね。完全に映像と音声と別収録なんだそうです。

多摩川亭おかみ さんのコメント...

こんにちは。イグノーベル賞、私もひそかに楽しみにしています。それにしても、そのDVDを制作した方から直接連絡があったなんてすごい!ほんとにワクワクしますね〜。機会があったら私もそのDVDを拝見して、アンチエイジングしたい〜(笑)

あおいみみずく さんのコメント...

多摩川亭おかみさん!アンチエイジングですか!ホントだ。気がつかなかった…f^_^;
これは頻繁に見なくてはいけませんね!
このシリーズは 他に、カール・ベーム指揮、ヘルマン・プライの「フィガロの結婚」とか、アバド指揮、ヘルマン・プライの「セビリアの理髪師」などがあります!私のイチオシは「セビリアの理髪師」です。楽しいですよ〜!すっごく元気になること請け合いです\(^o^)/