「立春」…文字通り「春の立つ日」なのですが、それからしばらくの間は まだまだひどく寒いし…
毎年 2月というのは なんとなく気持ちも暗く どんよりしていました…が、昨年より俳句を始めたあおいみみずく*\(^o^)/*今年の立春以降は やはり少し心持ちが違うような気がするのです!
俳句の季語に「春光」という言葉があります。この言葉を知っての今年…2月の光の見え方がいつもとは違うような…「春光」という意識で光を見ているからなのか、1月の光とは波長が違って感じられるのです。
何だろう…含まれているスペクトルが多いというか…煌めいているというか…
立春過ぎの2月9日に 群馬県の富岡製糸場に吟行に行ったのですが、その道中に車窓から眺めた風景は 春光を浴びて本当に輝いて見えました。
特に高崎駅から上州富岡駅まで乗車した「上信電鉄」の車窓から見た鏑川 (かぶらがわ) は本当に素敵!水面が春光を反射してキラキラ光る様は、うっとり見入ってしまう風景でした。
上信電鉄はのんびり ほっこりして 本当に癒されます。単線路なのかしら…?両側から藪がおっ被さって(!)来て、ちょっとドキドキする場所を通り過ぎると 急に目の前が開け、光る川が眼下に…かと思うと 農家のすぐ裏庭を通り抜け…垣根には真っ赤な椿が咲いていて…蠟梅に満作の花…電車の中は程よく暖房が効いて、春の陽射しは何となく熱く…
あおいみみずくの住処から電車で富岡製糸場に行くには、車だと割と近いのですが、電車だと かなり大回りになってしまうので、実を言うと 当日まで出掛けるのが かなり億劫でした。ですが、この春の陽射しを浴びた小旅行は とても気持ちの優しくなれる なんとも良い時間となりました。
目的地「富岡製糸場」も 世界遺産という事で歴史的にも価値があり面白かったのですが、みみずく的にはむしろ そこまでの道中の方が心に残ったかな(^^)
とはいえ、折角なので製糸場で一句
☆ 春光や工場前の丸ポスト
そんな経験をした後、我が住処に午前中射し込む この時期の光がとても美しい事に 今更ながら気がついた あおいみみずく…
ピアノの生徒さんが朝9時からいらっしゃる日があるのですが、彼女が弾くラヴェル作曲の「クープランの墓」が 窓から射し込む朝日と相まって、ちょっと涙が出てきそうになりました。
なんて美しい光…なんて美しい音楽…
春はまず 光からやって来るんですね。
あおいみみずく これまで嫌いと言って憚らなかった2月ですが、ちょっぴり好きになりそうです!
6 件のコメント:
みみずく姫さま、ご無沙汰です。ジョヴァンニでござる。
丸ポスト春日降り立つ工場門
うーむ。策を弄し過ぎましたかな。やはり拙者は俳句に向いておらぬでござるよ。
ジョヴァンニさん!お久しぶりです。コメントありがとうございました*\(^o^)/*
「春日降り立つ」…詩的ですね〜♡さすがです!
私は見たまんま…きっと素直なんですね (^^;;
今年に入ってからしばらく 俳句を作る気分になれず、何だか さぼっておりましたが、「春光」をきっかけに またぼちぼち作ってみようかと思っています。今回みたいにUPした写真にジョヴァンニさんが俳句を寄せてくださったのも すごく嬉しいです!回文俳句も楽しみにしています。また宜しくお願いします^o^
確かに光が違ってきていますよね!
花粉症でくしゃみ連発しながらも、なんだか気持ちが明るくなります。
日帰りで富岡製糸場に行けるとは知りませんでした。行ってみたいなぁ!
みみずくさま、おはようございます。先日は久しぶりに御目文字頂戴が叶い、大変嬉しく存じました♡
発表会終了後、翻訳の締切に追われて相当心がささくれ立っておりましたが、みみずく様の瑞々しい感性に触れて、心が潤いました。素敵な投稿、誠に有難う存じます。
俳句。
溢れる感性を最小限の文字に閉じ込める、究極の詩ですね。
ときにブラックホール化しそうなあの凝縮感、Viva! Stoic!な方にしか耐えられないように感じます。
ピアノといい、お茶といい、俳句といい、流石、飛行機でファンが飛んで帰ってこられる方。みみずくさま、尊敬します!
また心を豊かにしていただけるご投稿を、楽しみにお待ちしております♡
富士雪
makichan コメントありがとうございました!
花粉症なんですね…(ー ー;) 今年は花粉の飛散量がかなり多いとか…私は今のところ平気ですが、症状が出た方は辛いようですね。お大事に!
富岡製糸場に行くには高崎から上信電鉄で行く訳ですが、東京から高崎まで、普通は新幹線で行くみたいです。ですが 私は のんびりと新宿から「湘南新宿ライン」に乗って高崎まで行ったのですが、これも結構イケてましたよ♡ 特急料金がいらないので グリーン車に乗ってみたら、ゆったりと穏やかな道中でした!
新幹線より一時間ほど多くの時間はかかるのですが、車中からの風景も楽しく、オススメです!
富士雪さん、コメントありがとうございました!
流石、この素敵すぎる 流れるような言いまわし…これこそ富士雪節ですね!うちの「いつもお腹をすかせた熊」と共に堪能させて頂きました。
ブラックホールというキーワードは熊にとって危険すぎる甘美な香りが漂い…まったくツボを心得ていらっしゃる…(^^;;
「溢れる感性」は 富士雪さんに感じます…いや…溢れるとはぬるい!噴き出す感性かしら…?
お会いしてお話しすると、そのエネルギーに圧倒されつつも、生きる勇気が湧いて来るのはどうしてだろう…
私にとって、富士雪さんとのお喋りは 無くてはならないものになってしまっているような…尊敬しております!!
何を書いても敵わないなぁ…しみじみ…
また鍛えてください!宜しくお願い致しますm(_ _)m
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